世界の電車!ヨーロッパ編「オリエント急行」その3
「オリエント急行」が装いを改めて復活したのは5年後の1982年のことであった。
現在のベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス社のオーナーがその名声を惜しんで再現をはかったものである。
復活させるにあたっては、「オリエント急行」が最も華麗で優雅だった時代、つまりヨーロッパもまだ「ベル・エポック(古きよき時代)」の名残りを色濃く残す1920年代の車両を使用することが原則とされ、各地に分散していた車両を徹底的に探索するところから始まったという。
こうして集められた車両を、可能なかぎり往時に近い形で復元したのがつまりは現在の「オリエント急行(通称V.S.0.E)」というわけである。
キャビンは、真鍮の金具や寄木細工の壁そして布製のソファー、調度類など、どれをとってもシックで豪華なものばかり、一隅には洗面所も設けられている。